卒業文集

○○高校2年A組 川○ ○正

 私は今日初めて藤岡町に行きました。藤岡町は僕の想像とはかなり異なっていました。僕の想像では、周りは森で囲まれており、人は居らず、こんな事をいっては藤岡に住んでいる人に怒られるかもしれませんが、田舎中の田舎だと思っていました。ですが、藤岡は人はあまり居ないにせよ、田畑が豊かで、風が気持ちよく、空気もきれいで、川のせせらぎが聞こえる、とてもいいところでした。
 藤岡に行った私たちは神社に行き、鬼ごっこや増やし鬼(増え鬼)、ドロケイ(ケイドロ)をしました。鬼ごっこでは、友達の牛越(仮名)君の逃げる力が発揮されていました。また、佐藤(仮名)君が8秒台とは思えないほどの、逃げ足でした。また、ドロケイ一試合目では僕の作戦が無事成功し、勝つことが出来ましたが、二試合目では、余裕で負けてしまいましたが、みんないい汗をかいていて、青春のページを飾る事が出来ました。
 また藤岡ではいろいろな体験をすることが出来ました。自然の偉大さ、強さ、藤岡町の懐の広さ、などです。自然の偉大さというのは、山に登ったとき、木を頼りに前に進み、崖の様に連なった岩を超えて行き、やっとの思いで登り切り、藤岡の景色を見下ろした、午後。
私は永遠に忘れることは無いでしょう。下りは死と隣り合わせで、木に何回助けられたことでしょうか。本当にあのときは自然の強さを実感し、感謝しました。また、話は遡り、ドロケイ(ケイドロ)の最中に現れ、神社で私たちがいるのに、チュッチュしだしたカップルの方。私はうらやましくてうらやましくて仕方がありませんでした。
 そして、大橋(仮名)君の家で卒業文集、卒業アルバムを見ました。
みんな、今よりずっと幼く、通って居なかったにもかかわらず、卒アルを見ているだけで、楽しい学校だな、個性豊かな学校だな、ということが見て取れました。みんなの卒業文集は、本気で書いた、本当にそう思った、というような心が読み取れて、読んでいるだけで暖かい気持ちになりました、私は今の自分に悲しみを覚えました。今の私はすべての事に全力を出せているだろうか、心を込めているだろうか。私は、中学生の時のあの心を忘れていました。私は深く反省し、これからの生活を一新する決意をしました。


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